『月華美刃』 1巻
- 作者: 遠藤達哉
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/09/03
- メディア: コミック
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クーデターによって月を追われた皇女カグヤ。
地球に下って追っ手を相手に孤軍奮闘するその姿に、
登場人物ならずともまさに「キュンとくるでしょうが!!!!」
月を統治する銀后フジヤの娘カグヤは、
御所でも手がつけられないほどのおてんば娘。
稽古事はサボる。脱走などは日常茶飯事。
そんなある日、カグヤは母フジヤの病が発覚する。
母の厳しさが、自らの寿命を意識してのことだと知ったとき、
「早くオトナにならなくては!」そう決意する。
時を同じくして進んでいた、分家によるクーデター計画。
それは奇しくもカグヤの元服の儀式に照準を定めていた。
そして式典当日。
テロリストたちによって襲撃された神殿に、
娘を守るため病を押して戦う母カグヤの姿があった。
母を月に残し、ひとり地球へ下ることを余儀なくされたカグヤ。
「何でこんな…違う…私はただ母様を安心させようと…。イヤだ!」
主人公カグヤは、夜桜カルテットのヒメちゃんに近い感じ。
辺境の地、地球で少しずつ仲間を得、月からの使者に立ち向かう!
『オールラウンダー廻』 4巻
- 作者: 遠藤浩輝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/08/23
- メディア: コミック
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努力できる何かがあって、
一緒に打ち込める仲間がいて、
たまに勝利を味わうことができる。
そういうの大切なんじゃない?こんな時代。
巻末の作者コメントを要約するとこんな感じ(上記)。
勝つことだけが目的じゃない。
人と繋がってるだけで楽しいんじゃない。
主人公メグルにとってのその何かが格闘技・修斗(しゅうと)。
ジムには人生の先輩や同世代のライバル、
それにちょっと変わった異性がいたりして、
試合では負けたり勝ったりの繰り返し。
自分はなぜ戦うのか、ふと疑問に思っても答えは出せず、
それでも今は、仲間がいるから頑張れる。
誰の周りにだって、そうした世界への扉はきっと存在していて、
その鍵は、自らの中にすでにあるんだと思うんです。
この国に未来がなくとも、僕らの今を犠牲にしたくない。
2巻のレビューはこちら。
本格格闘技マンガとしての「オールラウンダー廻」評です。
『オールラウンダー廻』第2巻 - コピーライター志望の漫画レビュー
『ケツ犬』 1巻
- 作者: ライフスタイル角田
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2010/08/12
- メディア: コミック
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すべてのギャグを高次元で成立させる、
『ケツ犬』という名の魔法。
「今までのペットではな〜んか物足りないそこのあなた!
最新ペット『ケツ犬』はかつてない癒しを与えてくれます。
なんとこれ、メーカー希望小売価格120万円のところ今なら……
120,000円→850,000円!!〈えーっ〉
さらに!ケツ犬をより楽しむためのガイドブック、
そして今回限りケツ犬をもう一匹つけちゃいます!〈うそでしょー!?〉
もちろんお値段据え置き85万円。〈やすーい〉
ブルジョワのたしなみ ケツ犬850,000円」
世間では謎多き高級キモカワペット・ケツ犬が大ブーム。
仕入れ先が一切不明の一社独占販売が続くこの商品だが、
その不思議な魅力にハマる人が続々。
今では高所得者のひとつのステータスにまでなっている。
その特長は、なんといっても鼻下からケツのように
真っ二つに割れて垂れ下がる大きなホッペ。
低反発仕様でなんとも言えない肌触りに、
裏側からツーンとくる甘酸っぱい臭さがたまらないそう。
空腹時にはそのホッペが急激にしぼむなど、
地味〜な自己主張が人々の心を捉えて離さない。
おもしろいのは、別にこのケツ犬がボケたり
ギャグをかましたりという訳ではないところ。
ケツ犬に群がる人間たちや、その影で虐げられる他の動物たち、
彼らの心の卑しい部分だったり、悲しい部分だったりを
やわらかく包んで、シュールに照らし出す。
これが『ケツ犬』魔法なのです。
人の心の隙間にそっと入り込む、キモカワペット・ケツ犬。
これはぜひ、じっくり味わっていただきたい。
DVDも出るらしい…
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: DVD
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『あまんちゅ!』 第3巻
- 作者: 天野こずえ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2010/08/10
- メディア: コミック
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キャッチコピーは「日常、ときどきダイビング」。
高校で出会い、一緒にダイビング部に入部した
“ ぴかり ” と “ てこ ”。
そんなふたりが体験する海中の世界は、
まさに日常とはかけ離れた別世界。
3巻からは本格的なダイビング活動がスタートです。
「BCD OK!。エアー類 OK!。ウエイト OK!。
リリース OK!。ファイナル OK!」(バディチェック)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
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ひとたび海に入れば海水がウエットスーツに浸入し、。。。。
海をのぞけば眼下に広がるのは一面の蒼い世界。。。。。。
沖から離れるほど海底までの距離は遠くなり、。。。。。。。
どこまでも、深い蒼に吸い込まれていく。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
こみ上げてくる恐怖心を抑えながらゆっくり潜行。。。。。。
不安のドキドキがわくわくのドキドキに変わるころ、。。。。。
無数の空気の泡たちが、白い柱となってそそり立ち、。。。。
そこは何とも神秘的な蒼の世界…。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
潜りてぇーーーーーーーーーーーーっ。
伊豆もっかい行きてぇよー。
次はぜったい潜る。
『彼女のひとりぐらし』 第1巻
- 作者: 玉置勉強
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2010/07/24
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世のおひとりさま女性の実態が明らかに!?
残念だけど愛おしい、そんな“彼女のひとりぐらし”。
輿水理香、26歳独身のひとりぐらしは、
仕事に恋に奮闘中!なんてキラキラした毎日じゃなくて、
脳内彼氏を妄想したり、ゲームしたり、飲酒したり、
そんな悶々とした日々を満喫中。。
「モテない女ってのも、いるんだけどねー。ここに!!
一生気づかないんだろうけど!!残念でした……」
コンビニのレジではかっこいい店員相手に妄想を膨らませ、
お風呂にゲームは欠かさない(風呂上りはもちろんビール)。
ひとり鍋には酒を入れすぎて酔っ払い、
クリスマスの定番はやっぱり明石家サンタ。
「ごめんなさい男の人っ。
ええ、残念なのは私ですね。すいません。ぐすっ…」
でも読み終わると、そんな彼女に
いつのまにか愛着が湧いていますよ、きっと。
『ACLLA アクリャ -太陽の巫女と空の神兵-』 第2巻
- 作者: 高田慎一郎
- 出版社/メーカー: Bbmfマガジン
- 発売日: 2010/07/16
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故郷のため、戦火に飛び入る少女たち。
モビルスーツばりの空中戦闘シーンは見もの。
スペインのインカ帝国への侵攻がベースとなった
架空の歴史ファンタジー。
実際の歴史と大きく違うのは、
インカ側の主人公が属する飛行部隊の存在。
重力に逆らう特殊な糸によって編みこまれた翼を背負い、
馬と銃を操る侵略兵たちを空から攻撃する。
これまでの戦いでは、この飛行部隊の存在により
圧倒的な戦力差が補われていた。
しかし、2巻では侵略軍側にも飛行部隊が整えられる。
黒い翼を持つ3人の少女からなる「黒の中隊」。
この飛行部隊同士の対決が、なかなかの迫力で見もの。
主人公カイが、敵との力の差を戦いの中で正確に分析し、
そこから勝機を探り出そうとするあたり、
モビルスーツ戦闘が思い起こされてワクワクします。
なんとなくの1巻、とりあえずの2巻でしたが、
これは3巻も買おうと思います。
『ツール!』 第2巻
- 作者: 大谷アキラ,栗村修
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/06/18
- メディア: コミック
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父親の死を乗り越えて、少年はフランスへ渡る。
ツール・ド・フランスで勝つために。
物語上、予定調和的だった父親の死から7年後、
17歳となった少年は、単身渡仏。
父親の成し遂げられなかった夢、世界一を目指す。
そう、本当の物語はここからまた始まるのです。
7年間で主人公(ヒイロ)を取り巻く環境は変化した。
レーサーだった父親(カツ)の事故死。
それに巻き込まれての、同じくレーサーだった
親友(キソウ)の父親の競技生命の終わり。
その後転校し、強豪校へと進んだキソウはインターハイ連覇を達成。
そして相変わらず世界一の座に君臨する、
父親を打ち負かした世界最強のロードレーサー(ゼウス)。
ヒイロも、もうこれ以上は待てない。
バイト生活で貯めた資金で、フランスへ渡り、
ピラミッド型に分類されたフランスロードレース界の
底辺から、ゼウスに挑戦できる頂点へ。
ここから先の物語は、まるで風のように読めない。
導くことができるのは主人公の強い意志のみ。
今いちばん“風”を感じられる自転車マンガ。
もっと人気が出てもおかしくないと思うんだけど…。