『弾丸ティアドロップ』 第2巻

弾丸ティアドロップ(2) <完> (アフタヌーンKC)

弾丸ティアドロップ(2) <完> (アフタヌーンKC)

惚れた女は命を懸けてでも救い出せ!!
真夏のジェットコースター・ラブストーリー、終幕。


はじめてみたとき、彼女はひとりで泣いていた。
もういちど僕の歌を聴きたいと、彼女は言ってくれた。
その女の人は殺し屋だった。
その女の人は、僕のカノジョになった。
でも突然、カノジョは僕の前から姿を消した。
彼女の住んでる世界のことは、僕にはわからない。
でも彼女がその世界に苦しんでいるのなら、
そんなもんはオレがぶっこわしてやる!!!


アレはもともと気の優しい子でな、
わしゃこの仕事は向いとらんと言うた。
まぁアレが自分で決めたことや、いまさらどうこう言うまい。
それがいま産後の猫みたいに気が立っとる。
お前を殺すなと言うとる。
そしてわしはアレを怒らせたないんや。
みゆきという女のこの世におったこと、今日かぎり全部忘れてもらおかい。
それがでけへんのやったら、そんときゃわしとお前で戦争や。


まぁ嘘ついてんのは間違いねぇわな。
でもあのガキはしめ上げても何もしゃべらねーよ。
刑事に尋問されてんのにてんで人の話なんざ聞いちゃいねぇ。
ヤクザに追われて死にかけたってのにまったく肝が据わってやがる。
あのガキが何か知ってるのは確かだ。
自由になったらあいつはきっとなにかしら行動に出るはずだ。
女に惚れてんのは確からしいからな。
俺たちの探してるもんもそこにあるかもしれんぜ…。


少年、ヤクザ、警察。
女をめぐる三つどもえの争いから、あなたもきっと目が離せない。