『nacuN ナチュン』 6巻

ナチュン(6) <完> (アフタヌーンKC)

ナチュン(6) <完> (アフタヌーンKC)

沖縄を舞台に繰り広げられる、海洋SF物語が完結。
※(注)かなり読む人を選ぶタイプの作品です!!


人間は決定的に欠けた存在である。
その根本的な欠陥が、神を生み出した。
それならば、神は一体どこに存在するのか?
いないのなら、どうすれば真に作り出せるのか?


言葉を失った数学の世界的権威、
デュラム教授の思考力を得た青年は、
その能力を用いて「世界征服」を目論む!


研究における試行錯誤を繰り返し、彼の能力を狙う
者たちによるあらゆる困難、障壁、苦痛を乗り越え、
ついに主人公の青年は、神の領域に踏み込むが…。


神とは万物の法則であり、あらゆる事象に整合性を与える存在。
不完全な人間が欠陥を補い、究極知性を手に入れたとき、
果たして青年は、また世界は、どうなってしまうのか??


大学教授であるという作者の描く世界は、難解で怪奇。
SF設定の中で、地元ヤクザの抗争や、
人身売買を行う中国系マフィア、
さらには、神の存在を追うバチカンの組織、
そして、沖縄に古代から伝わる伝説(+謎の美女)までもが
複雑に主人公のストーリーに絡み合う。


「科学VS宗教」かつ、「SF×神話」な物語。
計算されつくした「混沌」の世界にようこそ。