『デッドマン・ワンダーランド』 7巻
デッドマン・ワンダーランド (7) (角川コミックス・エース 138-14)
- 作者: 片岡人生,近藤一馬
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/01/26
- メディア: コミック
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どうしようもない世界で、体制に抗い続ける少年。
その結末が悲しいものとなることを、僕たちは知っている。
刑務所が民営化された時代、
ここ「デッドマン・ワンダーランド(DW)」では、囚人達による
ショー(見せ物)としてのデスマッチが繰り広げられていた。
そこに、「罪の枝」なる特別な(自らの血を自由に操る)
能力を持った少年ガンタは、ある日冤罪でぶち込まれてしまう。
そこで待っていたのは、同じく「罪の枝」なる能力を持った者
(デッドマン)同士による戦いの日々だった。
狂った現実をどうにかしようと、ガンタは仲間とともに
DW側の対デッドマン部隊との争いに参加するが…。
ガンタには、もうひとつ目的があった。
それは、自らの冤罪事件の真犯人「赤い男」への復讐。
少しずつ明らかになる「赤い男」の正体と、DWとの関係、
そしてガンタと「赤い男」との関係。
二重の構成が、読者に息つく暇を与えない。
このどちらの展開にも絡んでくるのが、
DWで再会した全身タイツの幼馴染シロだ。
彼女もまた「赤い男」と同様に謎の多い存在であるが、
ガンタと出会ってからは行動をともにするようになる。
ただ、ガンタのように反体制の意識があるわけではなく、
自由奔放で、「赤い男」とのつながりも垣間見える。
そこからどうしても予想されてしまう悲劇…。
エウレカセブンを漫画で描ききった作者コンビには、
衝撃的かつハッピーエンドな展開を期待したい!!