『宇宙兄弟』第8巻
- 作者: 小山宙哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/22
- メディア: コミック
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「今日から君の 宇宙飛行士人生が始まるぞ」
「自分がなぜダメだったか 今は理解できてます」
「さあ お祝いのビールをつがせてもらうよ」
「俺も絶対宇宙行くで◎↑」
画で魅せるマンガ、展開で読ませるマンガ、
キャラが立ってるマンガ…、いろいろあるけれど。
宇宙兄弟は、言葉(セリフ)で感じさせるマンガだと思う。
宇宙飛行士の弟を持つ兄が、自らも飛行士を目指す『宇宙兄弟』。
長かった選抜試験も終わり、8巻ではついに合否が決定!!
最終審査に残った8人のうち、合格したのは5人。
人生の岐路に立たされた彼らの、合否の受け止め方は8人8色。
合否を告げる者、それを受け止める者、彼らの家族、
そして、最終審査までに散っていった仲間たち。
それぞれの人間が、それぞれの立場から発する言葉には、
言葉を超えて伝わってくる何かがある。
それはその言葉を発した人間の、内面に触れるような感覚で、
その温もりにホッとしたり、その熱さに火傷しそうになったり。
このマンガは全力で、読む者に確かな熱量を与えてくれる。
36度5分の体温で。