『弾丸ティアドロップ』 第1巻

弾丸ティアドロップ(1) (アフタヌーンKC)

弾丸ティアドロップ(1) (アフタヌーンKC)

これぞ、ボーイ・ミーツ・ガール!!(レディ!?)という物語。
脳天気なバンド少年が恋したのは、孤独を抱える殺し屋の女。
二人の日常が交わったとき、
少年は、彼女の日常を破壊することを決意する。


迫り上る入道雲、鼓動のように響くセミの声、
照りつける陽の光に、陽炎をみせるアスファルト
そして、硝煙の匂い。
あぁ、焦がれる。物語の予感が漂う、これが夏だ。


ある日、たまたま立ち寄った古本屋の女主人に
一目ぼれしてしまった主人公の高校生・七瀬。
実はその直前に拾ったケータイが、
なんとその女主人の殺し屋としての仕事道具だった!!


物語の序盤は、お互いがお互いの正体を知らぬまま。
七瀬にとっては、すごく気になる古本屋の女主人が日常で、
ケータイを拾われてしまった誰だかわからない、
始末すべき高校生の男。それが彼女にとっての日常だ。


だが事態は急を要する。とにかくケータイを回収しなければ。
そしてお互いの正体を知ってしまった二人の日常に、ヒビが入る。
そのヒビを恋のパワーで自ら破って闇の世界に飛び込んだのは七瀬。
一方、ヒビの間から差し込む明るい光に戸惑う彼女。


マンガなんだけど、まるで良い映画を観ているよう。
決して重苦しくはなく、ユーモアたっぷりでキャラが生きてる。
銃弾飛び交う世界の中から、少年は彼女を奪い取れるか!?
決死の青春ジェットコースター・ラブストーリーが開幕する!


表紙からはちょっと想像できない、綿密な構成。
てか絶対に表紙で損してるよ…、これ。